犬と一緒に働きたい！！

そんなの無理に決まってるのは重々承知なんだけど、
どうしてもノジーナをひとり残して働きに行けない。
だけど、今私が身動き出来ない大きな原因のひとつに、
「シゴトがない」って事がある。
スタートを切る為には、シゴトを探さなければならない。
短大を出て、普通のＯＬをやっていただけの私。
お嫁に行く為の履歴、そんな教育をされた私。
もう少しで四十路になっちゃう私。
いったい何が出来る？どこに勤まる？ついそう思ってしまう。
現実、なかなか厳しい。
自分ひとり食べていくだけなら、なんとかなるんだろう。
だけど、この先一生ひとりで生きて行くことを前提にすると、
年齢的にもそうそう転職も出来ないだろうし、
だったら長く続けられるシゴトを持ちたい。
働く事は嫌いじゃない。世の中に出るのは好きな方だ。
自信というものを、ことごとく失ってしまった私には、
働くということがリハビリにもなるのかもしれない。
もう、自分の足で立たなければならない。

ノジーナは元々実家で母が飼っていた。
ノジーナのすぐ後にきたミニピンが、ちょっとおバカさんで、
「バカほど可愛い」じゃないが、頭もよく自立したノジーナより
ついつい母はミニピンを気にかけるようになった。
「私の方が先にきたのに」という犬の秩序に反する母の行動に
いつしか２匹はケンカするようになってしまった。
そんな時、遠い信州でほとんどひとりで過ごす私を案じて
犬がいたら少しは淋しさが紛れるんじゃないかという事で
ノジーナはウチの養女になった。ノジーナ１歳６ヶ月の春。
ウチに来る時、母に見送られ訳もわからず実家を後にするノジーナ。
後部座席の背もたれに手をかけ、伸び上がって
ﾘｱｳｨﾝﾄﾞｳ越しに母の姿が見えなくなってもずっと見ていたノジーナ。
ウチについても、何日も食欲がなかったノジーナ。
それでも何となく自分のおかれてる状況を解っているのか
まさに私に「尻尾を振る」ノジーナ。
その姿があまりにも不憫で、
「私の愛情で精一杯包んであげよう」
そう誓いをたてた。
～突然よそへやられた～それがトラウマになってしまったノジーナは
ひとりになるのが不安で堪らない様子だった。
可哀相に思った私は、どこへ行くにもノジーナを連れて行った。
ノジーナが来た時、私はTV局でリポーターとして働いていたのだが、
ちょうどそれまでと違う番組に替わり、拘束時間も少なくなったので
取材は現地集合にしてもらい、ノジーナを連れて自分の車で行った。
車ならそんなに長くならないと思っているらしく、３～４時間なら待っている。
局で収録の時も駐車場の車の中で、辛抱強く待っていた。
リポーターの契約が終わってからは
ノジーナと過ごすためにシゴトはしなかった。

車内で待たせられるのも、寒い季節だけ。
エンジンかけっ放しと言う、
環境破壊もいいとこなオコナイをせざるを得ない。
それでもエンジンが止まらない保障はない。
炎天下なら５分で死んでしまう。
盗難にあうかもしれない。
車はいいとしてもノジーナには代わりはいない。
そんなんで、働きたい気持ちはあったけど、
ずっとノジーナと主婦という名のニート生活をしていた。
いつでも、どこでも、どんな時でも、私達はいつも一緒だった。
そのせいで・・・すっかり離れられなくなってしまった。お互いに＾＾；

だけど離婚するならそうはいかない。
借金問題を抱える実家には帰れない。
困った・・・
子供ならいつか大きくなり、学校にも行き始めるし理解も出来る。
でも犬のノジーナはそうはいかない。
それに、ノジーナの寿命も残りわずか。
内臓に異常はないが、子宮蓄膿症にもなったし、乳腺腫瘍もある。
もう今年で９歳、いつ旅立ってしまうかもわからない。
あと何年でもない命なのなら、最後までずっと側にいてあげたい。
ノジーナをおいて働きに行って、淋しい思いをさせて、
もし１年くらいで逝ってしまったら・・・・
それを考えると、離婚すら諦めようかと思う程だ。
実際その事も私の気持ちを大きく揺るがしている。
人から見れば、「たかだか犬くらいで」と思うだろう。
犬との何年かのために、再出発を遅らせていいのか？って。
今遅らせるというのは、精神的にもそうだが、
世間的にもますます厳しくなる。どんどん波は激しくなる。

だけど、ノジーナがいてくれた７年間。
私はどれだけ救われた事だろう。
彼女はどれだけ私を慰めてくれただろう。
ケンカして、いたたまれなくなって、でも行くとこなくて、
ノジーナを抱いて神社の石段に座ってた夜。
何も持たず、車で夜中に飛び出して、
日本海まで行って海岸で夜明けを迎えた日。
いつでもノジーナはそっと私に寄り添ってくれた。
冷え切った心と体をそのぬくもりで温めてくれた。
頬をつたう涙を優しくなめて拭いてくれた。
もしあの時私ひとりっきりだったら、どうなっていたんだろう？
感謝の気持ちでいっぱいだ。
犬キチガイ、バカらしいと笑う人は笑えばいい。
誰がなんと言おうと、私にとってはかけがえのない存在なのだから。

なんだかすっかり感傷に浸ってしまったけど（笑）
だからこそ、ひとり淋しい思いをさせられないのだ。
はじめっからお留守番をさせなかった私が悪いのだけど、
今となっては後の祭り。たぶんもう犬は飼わないと思うけど、
今度はちゃんとお留守番するよう育てようと思ってる。
さて、困った・・・
内職？配達？犬と一緒に働けるシゴトなんて、
ラクで高給なシゴト見つけるより難しいよね。
いろいろ事情があって、実家に預ける事も出来ない。

「ねぇ、ノジーナ、いったいどうしたらいい？」

 

 

 

 

　　　　　　「知～らない」

　　ちょ、ちょっと上の記事でほめまくってんだからさっ！！

コメント 7

例えば・・・、
個人でやってるお店とか、家族経営のアットホームな会社とかだったら、
犬と一緒に通勤可、なんてことは・・・、ないかしらん？
犬好きの経営者とめぐりあえたらいいけど・・・。
あんまりアドバイスになってないね。ごめんね。
でもtonpooさんがいい職場にめぐりあえたら、って思います。
by chocotan (2006-05-10 20:22) 

コメントありがとう。
外ではすごーく大人しくしてるのでシゴトの邪魔にはならないケド・・・
何分、『犬』なので理解を求めることすら非常識になっちゃうよね。
それにどうやって探せばいいのか、全くわからないし。
ちょこたんさんは在宅でおシゴトしてるんですよね？
資格は前から持ってたの？それとも離婚してからとか・・・？
by tonpoo (2006-05-10 22:33) 

私は、本業は別にあって、今年からアルバイト的に在宅を始めました。
ゆくゆくは副業を本業にしたいんだけど。
副業は離婚してからです。
資格は２級建築士は前から持ってました。これは、正社員の時に
なんとリストラ勧告されてしまって（経営不振の為）、その時に取りました。
人間せっぱつまったら、なんとかなるというか、なんとかするものです。
by chocotan (2006-05-10 22:43) 

過去の記事コメントありがとう(●＾ｏ＾●)
nice!押して良かったのかなぁ。。。って思ったけど押してしまった！！
tonpooさんもノジーナちゃんもお互い依存してるのねぇ～
でも、良いパートナーですよねぇ(●＾ｏ＾●)
一緒に働ける仕事が見つかれば、マジでラッキーですね。
キャリー隣りに置いて仕事できると良いけど！！
読んでいたらせつな～・・・
ムリしないでね。
by (2006-05-11 15:39) 

＞ちょこたんさん
　すごいなぁ建築士資格なんて。しかもその上にチャレンジしてるし。
　私、まだまだ切羽詰ってないのかな・・・（沈）
　やっぱ在宅で食べていくのは相当スキルがないと難しいですよね・・・
　
＞マダムデルタさん
　わ、nice!嬉しいです。
　犬連れ・・・親友曰く「会社作ればいいじゃん」　無理だっつーの！

　お返事催促しちゃったみたいでしたね～ごめんなさい、無謀な事言って＾＾；
　マダムデルタさんの記事、マジ楽しいんで大好きです。お世辞抜きで。
　やっぱり明るくHAPPYなブログの方が読みたくなるもんです。
　そのうち読破しますよ～＾＾ｖ　またコメント欄にお邪魔します。
by tonpoo (2006-05-11 15:58) 

こんにちは。
お互いに癒しあって来た関係も、残りが少ない事を考えるとそう単純には行きませんね。
犬絡みの仕事？とか自由が効く仕事とかも考えてみるのも良いかもしれません。
by HIRO (2006-05-12 14:04) 

＞HIROさん、
　犬に限らず、動物は別れが訪れるのが早いのでツライです。
　でも人間が先じゃ、もっと可哀相な思いさせるし、複雑ですね。
　なんとかいい道が開けるといいんですけど、なかなか・・・
by tonpoo (2006-05-14 01:05)